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Dr.新原の健康講座

2016年12月19日 月曜日 16:53

二日酔いの話

日本人も含め、東洋人は白人や黒人に比べ、比較的お酒に弱いと言われています。そして特に、二日酔いをしやすい体質です。生科学的な理由は、私たち東洋人の多くはアルコールを代謝するために必要ないくつかの酵素のうちの一つの働きが弱いからです。

その酵素はアルデヒド脱水素酵素という、少し覚えにくい名前のものですが、この酵素の働きが弱いとアルコールを摂った時、アルコールが代謝される段階でできる、アルデヒドという成分が体の中にたまってしまいます。そしてこのアルデヒドという成分こそが、二日酔いの原因なのです。

アルデヒドはアルコールが代謝されることによりできる成分なのですが、通常は時間とともにさらに代謝され、水と二酸化炭素に分解され、体から排出されていきます。アルコールと比べると、毒素はだいぶ少ないのですが、アルデヒドも体に色々な症状をもたらし、障害を引き起こします。二日酔いを経験された方々はよくご存知だと思うのですが、まず頭痛が激しく、むかつき、嘔吐などもあります。そのうえ脱水症が重なり、血液中の電解質という成分のバランスが壊れ、臓器の働きに影響することもあります。

アルコールがまだ体に残っている場合は、アルデヒドだけの時とは違い、ふらつき、ろれつが回らなくなったりなどの神経が鈍くなっている症状が見られます。アルデヒドと脱水症が主な原因となっている二日酔いと、アルコール中毒症では内容が別です。ですので、アルコール中毒と二日酔いの診断との扱いを間違えないようにしないといけません。急性アルコール中毒は、救急治療が必要とされますが、二日酔いは大抵の場合、時間とともに回復していきます。

二日酔いの治療としてまず大切なのは、水分を十分に摂ることです。水だけでなく、スポーツドリンクなどを飲むのも効果があります。スポーツドリンクには電解質も入っているので、その補給にもなります。そして、肝臓がアルコールを代謝するには糖分も必要なので、その補給も大切です。言うまでもありませんが、休むことはとても大切です。体にたまったアルデヒドを分解する酵素の働きは弱かったとしても、時間とともに少しずつ代謝していくはずです。

二日酔い予防のため、お酒を多く飲まれた日は、寝る前に十分に水分と糖分を摂ることもよいと思います。それから、最近注目されているのはグルタミンです。このアミノ酸は肝臓のアルコール代謝の効率を上げ、二日酔い予防に効果があると言われています。私も実際に何人かの方々から、グルタミンの二日酔い予防の経験談をお聞きしたことがあります。しかしまあ一番望ましいのは、飲まれない、でなれば飲みすぎないことです。

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プロフィール

Dr. Yutaka Niihara(新原豊), MD, MPH

1959年生まれ。東京都出身。
ロマ・リンダ大学宗教学科卒、同大学医学部卒。
ハーバード大学公衆衛生学修士卒。
Emmaus Life Sciences, Inc. President and CEO
UCLA 医学部教授(University of California, Los Angeles Harbor-UCLA Medical Center)

エマウス・メディカル・ジャパン株式会社

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