お問い合わせ 0210-48-8250

Dr.新原の健康講座

2017年9月20日 水曜日 11:52

緑内障の話

この病名を聞いたことのある方は多いと思います。でも大抵の方は、それがどれほど頻繁に診断され、また大変な結果になる可能性のある病気かをご存知ないのではないでしょうか。

これは失明に至る最も大きな病気の一つです。日本では既に糖尿病による網膜症を超え、失明の一番の原因となっています。これを聞いて驚かれる方も多いと思いますが、なんと40歳以上の男女の17人に1人が、緑内障にかかっているという調査結果が出ています。

緑内障というのは、眼球の中の圧力が高くなりすぎ、眼の後ろの方にある視神経を支える血管が圧迫され血流が止まり、それによって視神経自体も圧迫され破壊されてしまう疾患です。房水(ぼうすい)という液体が眼の中にあり、それにより眼は形を保ち、また栄養素などを受け、その働きで支えられています。房水は血液のように常に循環していて、新鮮なものが眼球の中に運ばれ、古くなったものは外に出ていきます。そして房水は、眼の中の隅角という部分から排出されます。ですから、様々な理由で隅角が閉じたり狭くなったりしてしまうと、房水が排出されにくくなり、眼圧上昇につながります。

隅角が急激に詰まると、眼の痛みや頭痛が症状として現れます。その場合、適切な診断と治療が早急に必要となります。急性の隅角閉鎖ですと、眼圧が急激に上がることもしばしばで、発症から一日のうちに失明に至る場合もあります。そうなると手術などで急いで眼圧を下げる必要があります。

急性の場合とは逆に、多くの場合は自覚症状も少なく、定期的な眼の検査の時に眼圧が高くなっているのが初めて発見される場合がほとんどです。その他、患者さん自身、視野が狭まってきている事に気が付き、検査を受け発見されることもあります。どちらにしても、治療の目的は眼圧を正常値に戻し、失明を防ぐ事です。

最も簡単な治療法は、薬により房水の生産を少なくしたり、隅角の角度を緩め、房水を排出しやすくするという方法です。点眼用と内服用がありますが、使いやすさと早く効く可能性があるという事から、大抵は点眼薬が優先されます。しかしそれだけでは十分な効果が見られない事も多く、その場合は内服薬が併用されます。

薬による治療が効かなかったり、急性かつ重症のケースで一分一秒を争ったりする場合などは、手術が必要となります。レーザーによる手術が比較的簡単で、合併症なども少なく、よく使われています。しかし外科的手術がどうしても必要となる時もありますので、診断、治療法については、専門医の先生と十分に相談して下さい。眼圧の検査をする時、角膜が通常より固めの場合は、眼圧が高くなくても眼圧計が高い値を示すことがある事も覚えておいてください。

アーカイブ

プロフィール

Dr. Yutaka Niihara(新原豊), MD, MPH

1959年生まれ。東京都出身。
ロマ・リンダ大学宗教学科卒、同大学医学部卒。
ハーバード大学公衆衛生学修士卒。
Emmaus Life Sciences, Inc. President and CEO
UCLA 医学部教授(University of California, Los Angeles Harbor-UCLA Medical Center)

エマウス・メディカル・ジャパン株式会社

113-0033 東京都文京区本郷2-20-11 石飛ビル 1F TEL:03-6801-8250 / FAX:03-6801-6166
Copyright© AMINO PURE. ALL Rights Reserved.