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Dr.新原の健康講座

2019年7月19日 金曜日 12:50

鼻血の話

だれもが経験されたことがあると思う鼻血ですが、これには様々な原因があります。しかし幸いとほとんどのケースは大事にいたるものではなく、簡単な応急処置ですみます。止血の処置として効果があるのは出血している場所への圧力です。鼻血の場合、鼻の真ん中ぐらいのところ(鼻の骨のすぐ下辺り)を押さえ、血が鼻孔から垂れてくるのを防ぎます。勿論、こうしても出血の位置が鼻のもっと奥であるのがほとんどですが、鼻孔から血が流れ出なくなっているので、鼻の中に血が溜まり、それが出血している場所への圧力となり、止血を促します。通常ですと5分から10分で鼻血は止まるはずです。鼻血が止まりましたら、まず血の塊を鼻から出してください。その際、鼻血が再発するときもあります。そのときはもう一度鼻の同じ場所を前回よりも少し長めに押さえてください。鼻血がとまりましたら、また鼻をかんで血の塊を出してあげてください。その後、血に汚れた鼻を水で洗いたくなると思いますが、止血を安定させるために10分から15分ほど待った方がよろしいです。

このような処置について皆様もよくご存じだと思われますが、そのようにした後でも出血が止まらない時は、医療機関に連絡してください。鼻血はほとんど、軽い鼻腔の粘膜の炎症や傷によるものです。しかし時には体の異常の危険信号でもあるので、異常に長時間続く出血、右左にかたよらずどちらの鼻孔からでも頻繁に起こる出血はしっかりと診療していただいてください。

深刻な原因なのですが、まず私が気になるのは、血の生産が問題になっている病気です。それには白血病をはじめ、あらゆる骨髄の病気が含まれます。それらの疾患は血小板という止血にはとても大切な成分が足りなくなるため、出血しやすくなり、また止血がとても難しくなります。その次に心配なのが高血圧です。血圧が高くなると粘膜の毛細血管にも圧力がかかります。粘膜は皮膚とくらべ毛細血管のまわりを防御する細胞があまりなく、大気にさらされている状態であるため壊れやすく、血圧が普通以上ですと比較的簡単に血管が破れ、出血してしまうのです。

他にも多くの原因がありますが、最後にもう一つお伝えしたいのは、血管の異常です。動脈と静脈とのつながりに問題があるとき、出血しやすくなります。出血が始まるとゆっくりと血がでる簡単な鼻血だと思えるのに、何時間も延々と続くときがあります。これは耳鼻科の先生にしっかりと治療していただかなければいけません。特に心臓や肺に問題のある方々に当てはまります。出血はそれらの臓器に多くの負担をかけるからです。おかしな話に聞こえるかもしれませんが、鼻血のために出血多量となり命に関わるような状態になった患者さんもおります。

「たかが鼻血、されど鼻血」

時には危険信号の一つであると心得てください。ではまた。

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プロフィール

Dr. Yutaka Niihara(新原豊), MD, MPH

1959年生まれ。東京都出身。
ロマ・リンダ大学宗教学科卒、同大学医学部卒。
ハーバード大学公衆衛生学修士卒。
Emmaus Life Sciences, Inc. President and CEO
UCLA 医学部教授(University of California, Los Angeles Harbor-UCLA Medical Center)

エマウス・メディカル・ジャパン株式会社

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