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Dr.新原の健康講座

2019年9月20日 金曜日 10:52

五十肩の話

私事ですが、50代も終盤にさしかかりました。これぐらいの歳になると知恵も性格もそれなりに立派になるものだと子供の頃思っておりましたが、別にそれほどのことはないようです。率直な感想としては、知恵も性格も子供の頃の延長で、あえて分かってきたことと言えば、自分の欠点の多さと、周りの方々に対して持つべき敬意の大切さでしょうか。それにしても、体力の低下と体のあちこちの故障は、よく目立つようになってきました。

と言うわけで、今回は50代にちなんで、五十肩についてお話させていただきます。これはやはり名前の通り、50代の同僚や患者さんによく見られます。この疾患の発症は、40代後半から50代前半にかけてです。皆様も多分、ご家族、お友達、またはご自身の経験などを通し、よくご存知かもしれませんが、典型的な症状は、初めに肩の関節に鈍痛が起こります。そしてそれが時が経つにつれ、徐々に激痛に変わっていきます。痛みは肩の動きと腕の位置に左右され、腕を上げる時や背中の方へ持っていく時に一番激しいようです。痛みがピークに達すると、腕を思うように動かせなくなり、腕を動かす仕事、運動が全く出来なくなるので、相当不便です。

この痛みの原因は、肩の関節の部分の筋肉、腱、靭帯、骨、軟骨、関節包が高齢化のため縮み、そのため体がそれを補おうとして不自然な関節の動きを促します。そのため肩の関節に無理が重なり、発症すると考えられています。片方の肩だけが発症する場合もありますが、片方が良くなってきた頃、もう一方の方が痛くなり始めるケースも多くあります。

肩の痛みが始まりますと、痛みが頂点に達するのに数ヶ月かかります。そして、痛みの一番激しい期間は数週間ほどです。それが過ぎますと、痛みも徐々に和らぎ、痛みがなくなるまでには発症から一年ぐらいかかります。残念なことに痛みが始まると頂点に達するまでは、ほとんどの治療は効果がなく、リハビリなども痛みが和らぎ始めた時から、腕の動きが発症前までの状態に戻すためのものとなります。痛みのために出来る治療と言えば、痛み止めと炎症止めによる緩和ぐらいで、大切なのは無理に腕や肩を使おうとせずに、痛みの取れるのを忍耐強く待つことです。

診断は問診だけで大体は十分ですが、五十肩以外の疾患を見落とさないためにも、レントゲンなどの検査が必要になる時もあります。肩の痛みが感じられるようになりましたら、主治医に相談されますことをお勧めいたします。幸い、五十肩に関しましては、一度治りますと再発はほとんどありません。ですので、以前五十肩を経験したことのある方がまた痛み出したら、五十肩以外の疾患の可能性を重視しなければいけません。

五十肩、とても辛い面もありますが、ほとんどは時と共に治るものですので、症状が出てしまったらそれとうまく付き合いながら治るのをお待ち下さい。

それではまた。

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プロフィール

Dr. Yutaka Niihara(新原豊), MD, MPH

1959年生まれ。東京都出身。
ロマ・リンダ大学宗教学科卒、同大学医学部卒。
ハーバード大学公衆衛生学修士卒。
Emmaus Life Sciences, Inc. President and CEO
UCLA 医学部教授(University of California, Los Angeles Harbor-UCLA Medical Center)

エマウス・メディカル・ジャパン株式会社

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