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Dr.新原の健康講座

2020年3月24日 火曜日 09:27

頭痛の話

大半の方は頭痛を経験された事がおありだと思います。頭痛の苦しさはそれがある時はとても辛く、それが消えた時のうれしさは快感と言えるぐらいありがたいものです。

さて、私たち一概に頭痛と言いますが、これにも種類が多くあり様々な原因により起こります。特に皆様に知って頂きたい大切な点は、頭痛にはとても痛くても大事に至らないもの、軽い痛みだけれども深刻な疾患の表れとなっているものがあるという事です。

まずあまり大事には至る可能性は少ないけれども、とても辛い頭痛についてお話してみましょう。それらの代表的なのが片頭痛、群発頭痛、筋緊張性頭痛です。はじめの二つは血管が拡張するのが原因であるとされています。セロトニン等分泌物のバランスの変化又は三叉神経に対する刺激で起こると理解されています。

偏頭痛に関しては名前の通り頭の片方半分に痛みを感じられる時が多く、ズキン、ズキンと脈打つような痛みを伴います。痛みの引き金となるのは明るい光が目に入ってきた時、激しい運動を終え一息つく時などです。痛みが続くのは数時間から多くも数日がほとんどです。

それに比べ群発頭痛の方は年に一度か二度、毎日続けて一月ぐらい群発的に起こり痛みも片方とは限らず涙、鼻水、瞳孔の縮小などの症状が伴う事が多いです。

筋緊張性頭痛は肉体的又は精神的ストレス等による筋肉の緊張によるものです。どれも臓器などには直接ダメージの無いものですが、痛みはとてもひどいので、医師の診察を受け適切な処方をしていただく事をお勧めいたします。

次に生命に危険のある頭痛の兆候です。1)高齢になられて初めて頭痛を経験される、2)朝末明から頭痛がある、3)持続性があり日を増すにつれて少しずつひどくなっていく頭痛、これらは、頭蓋骨内に圧迫がある事を促しています。硬膜内外の出血、脳梗塞、脳腫瘍などの疑いももたれますので、できるだけ早く診察を受けてください。特に神経症状、精神症状を伴うものはずぐに救急室などで見て頂いて下さい。これにはてんかん、急に周りの事が良く分からなくなった、車の運転が怖くなった等という症状も含まれます。

危険兆候の一つで典型的なのが急激に起こる今までに経験した事が無い、ひどい割れるような頭の痛みです。この場合、神経症が伴っていても伴わなくてもくも膜下出血の疑いがあります。

発熱、発疹を伴う頭痛も特に子供の場合は危険です。脳炎や脳髄膜炎の恐れがありますのですぐ診て頂いて下さい。高血圧も頭痛の原因です。今日はこのへんで。

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プロフィール

Dr. Yutaka Niihara(新原豊), MD, MPH

1959年生まれ。東京都出身。
ロマ・リンダ大学宗教学科卒、同大学医学部卒。
ハーバード大学公衆衛生学修士卒。
Emmaus Life Sciences, Inc. President and CEO
UCLA 医学部教授(University of California, Los Angeles Harbor-UCLA Medical Center)

エマウス・メディカル・ジャパン株式会社

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