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Dr.新原の健康講座

2018年7月20日 金曜日 09:43

貧血の話

よく感じるのですが、漢字を取り入れた日本語は、読む人にとても優しい言葉だと感じます。この貧血という単語も医学を知らずとも、字を見ればどのような状態を示すのか、なんとなく伝わってきます。ところでこの貧血、とても種類が多いのです。この紙面ですべてカバーすることは出来ませんが、今日も簡単にですが主要な種類についてお話させていただき、どのような症状に特に注意すべきかを考えてみましょう。

私たちの細胞ひとつひとつは、血液の循環によって支えられています。それは酸素や栄養素の運搬、供給、そして排出物の排除、さらに免疫、止血などに関わっており、組織や臓器が正常に働くためには欠かせないものです。血液は大きく分けて、赤血球、白血球、血小板、そして血漿からできています。医学的に貧血と言いますと、血液の赤血球の部分が低下することを指します。

貧血でまず代表的なのは、鉄分欠乏症貧血で、これは特に子供、女性に多く見られます。赤血球が機能するためには鉄分が必要とされるのですが、急激な成長や慢性の出血などにより、体内の鉄分が足りなくなります。そうなりますと赤血球が製造されにくくなり、貧血が起こります。治療は鉄分を摂取する事で大抵の場合良くなるのですが、何が理由で鉄分が減ったかを追求する必要があります。胃炎や胃腸の腫瘍が、慢性出血の原因になっているかどうかを調べる必要が出てくる場合も多いです。ビタミンB12、また葉酸の欠乏による貧血もよく聞かれる種類のひとつです。大切なのは、ビタミンを含めたバランスの良い栄養を摂り続けることです。しかし悪性貧血という名の貧血になってしまいますと、ビタミンB12を吸収するのが難しくなります。その場合、注射による供給が必要となります。胃の摘出手術をされた方なども、ビタミンB12は吸収しにくくなっておりますので、主治医の先生に、数ヶ月に一度は必ず血液の状態を診ていただき、必要であれば注射による治療を受けて下さい。

この他貧血の種類は、腎不全によるもの、慢性的な炎症によるもの、甲状腺の異常によるもの、大量の出血によるもの、そして白血病をはじめとするあらゆる骨髄の病気によるものがあります。正しい検査によって、それらの診断は可能です。

目まい、息切れ、動悸、慢性的な体のだるさなどは、貧血の症状でもあります。それらの症状が出ましたら、出来るだけ早く検査をされます事をお勧めいたします。万が一、それらの症状が急にひどくなった場合は、救急車を呼ぶことを考えて下さい。輸血がすぐに必要となる場合もありますが、命には代えられません。それではまた。

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プロフィール

Dr. Yutaka Niihara(新原豊), MD, MPH

1959年生まれ。東京都出身。
ロマ・リンダ大学宗教学科卒、同大学医学部卒。
ハーバード大学公衆衛生学修士卒。
Emmaus Life Sciences, Inc. President and CEO
UCLA 医学部教授(University of California, Los Angeles Harbor-UCLA Medical Center)

エマウス・メディカル・ジャパン株式会社

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