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Dr.新原の健康講座

2018年9月21日 金曜日 09:48

燃え尽き症候群の話

今でも食事も忘れて熱中していたような仕事やほかのさまざまな活動に対し、急に意欲をなくし目標を失うような経験をしたことはないでしょうか。これは鬱に似ている部分もありますが少し特徴があり、熱中していたことに対し、急に理由も分からずにやる気を失ってしまうところに焦点が置かれています。ウィキペディアの言葉を借りますと、燃え尽き症候群とは「一つのことに没頭していた人が慢性的に絶え間ないストレスが持続すると、意欲をなくし、社会的に機能しなくなってしまう症状」と言われています。

多くの場合は、周りに対する責任の多い職についている方が燃え尽き症候群になりやすいようです。たとえば、会社の管理職、看護師や他の医療関係の職、教職、消防士や警官などの市民を守る職、といった方々です。その他にも、管理職でなくとも会社に対する責任感の強い社員などもなりやすいようです。それからもう一つ典型的なのは、オリンピック選手のように、ある大きな目標うぃもって人生のすべてをかけてきた人々が、目的を達成してしまった後に起こるケースです。

なぜ上記に触れたような方々がこの症候群を発症しやすいかは大体の想像がつくと思います。少し強い言い方をしますと、大抵の場合、生活のバランスを崩して活動を続けてきたために人生の視野が狭くなり、可能性はまだまだ無限にあることが見えなくなってしまうのが大きな理由です。休みなしに体を動かせば故障をきたすように、精神も休みなしに一つのことばかりに集中していれば、バランスを失ってしまいます。

燃え尽き症候群は、以前お話しした過労のように肉体的に体が疲れすぎて倒れるというのではなく、精神的に倒れてしまうことなのです。ある意味で、これは精神上の過労です。

この疾患の症状に気がついたら、早いうちにカウンセラーや主治医に相談してください。そして、出来れば原因となっている仕事や活動から少し離れ、自分が今までしたかったけれど気持ちや時間に余裕がなかったためできなかった趣味とか、自分の大切な人々とのんびり過ごすような時間をとることをお勧めいたします。

まだ症状は出ていないけれども、自分もいつかは燃え尽き症候群になるのではと思えるような生活をしている方は今から手を打つことです。仕事に集中し、一生懸命頑張るということは決して悪いことではありません。ただ、それを続けるにあたり、自分に精神的な余裕を与えることを忘れてはいけません。できることなら、週に一日は仕事を忘れて何かに取り組んだり、また自分の大切な人と余裕のある時を過ごしたりすることです。そうすることにより、また新しい意欲が湧き出てくることでしょう。人生には、今熱中していることと同じか、それ以上に大切なことがあることを思い出してください。

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プロフィール

Dr. Yutaka Niihara(新原豊), MD, MPH

1959年生まれ。東京都出身。
ロマ・リンダ大学宗教学科卒、同大学医学部卒。
ハーバード大学公衆衛生学修士卒。
Emmaus Life Sciences, Inc. President and CEO
UCLA 医学部教授(University of California, Los Angeles Harbor-UCLA Medical Center)

エマウス・メディカル・ジャパン株式会社

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